減容化処理による加圧脱水への効果

実験条件について

減容化処理を行っていない汚泥(原汚泥)と減容化処理を行った汚泥(減容化汚泥)を、同じ型の脱水機に導入し、1バッチでの処理の違いを比較・観察しました。

用いた脱水機の仕様と処理フローについて

  1. 閉板工程:ろ板を締め付けろ室を形成します。
  2. 圧入工程:汚泥を圧入してろ過します。この時、洗浄のため数回ブローします。
    ※ろ液が排出されなくなり、設定した圧力になるまでこの工程を実施します。
  3. 圧搾工程:さらに汚泥を圧縮脱水します。
    ※ろ液が排出されなくなるまでこの工程を実施します。
  4. 開板工程:ろ板を開きます。
  5. 剥離工程:ろ布から脱水ケーキを剥離します。
  6. ろ布洗浄工程:目詰まり防止のため、ろ布の洗浄を行います。

実験結果

  • ろ過効率が上がり、圧搾・処理時間が短縮できました。(減容化剤Bはろ過助剤として働く・固液分離性の向上)
  • 濃度が10倍程度上がっているにも関わらず、汚泥処理量はあまり違いがみられませんでした。1バッチでより多くの固形分が処理できました。
  • より含水率が低く、分厚い脱水ケーキができました。