洗米排水処理設備の既存設備改修による改善提案
お客様概要
所在地 | 佐賀県 |
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排水の種類 | 洗米排水 |
1日の処理量 | 50m3 |
課題・ご要望 | 沈殿池での沈降不良のため、キャリーオーバーすることがあり、膜分離の導入を検討されているとのことでお問い合わせを頂きました。処理の改善と、設備改修後のメンテナンスも含め、設備のご提案をさせて頂きました。 |
ご提案内容
- 初回机上試験の実施
まずは、実際の処理対象となる排水を頂き、膜分離が導入可能か検査を実施しました。汚泥性状として、膜分離での処理が充分に可能であることを確認後、設計を開始しました。 - 既存設備の活用
なるべくコストを抑えたご提案ができるよう、既存設備の確認をさせて頂きました。既存の処理は、曝気槽の後に沈殿槽がある連続式処理となっていました。今回は、SS分のキャリーオーバーが課題でしたので、曝気槽を膜分離槽として活用するように設計しました。 - その他の改善提案
原水のリン含有量の値が高く、PACでの処理をされていましたが、曝気槽への添加となっており、微生物の働きに影響が考えられたため、PACの注入点に関しての改善提案もさせて頂きました。最後に、発生する汚泥の産廃処分費の低減のため脱水機を別途ご提案致しました。
ご提案・導入後の対応
ご提案後は、自社施工にて工事をさせて頂きました。導入後は運転管理として月に1回のメンテナンスを行い、現場確認と水質分析による管理を行っております。異常があった場合は、緊急対応という形で対応をさせて頂いております。当初課題であった沈殿槽でのキャリーオーバーは無くなり、安定した水質を維持しております。
現場写真
全景
スクリーン
膜分離槽
膜分離槽(膜導入時)
沈殿槽
脱水機